Twitter上に投稿された自作の2020東京五輪エンブレムに好評価
2020年東京五輪公式エンブレムが模倣デザイン問題で揺れている中、Twitter上に自作の2020東京五輪エンブレムデザインが投稿されて注目を浴びています。あくまで非公式の自作の範囲内の作品ですが、その作品が多くの人々の関心を集めていることは確かです。
万華鏡を連想させる、桜をモチーフにした作品
東京在住のフリーランスデザイナー 梅野隆児さんの投稿した作品は、「桜」をモチーフに、銀杏の日の丸を隠し持たせた万華鏡を連想させるような色彩際立つ作品。
デザインは桜ありきではなく、五輪を中心にぐっと引き寄せる、おもてなしの発想から現在のデザインに行き着いたとのこと。
このツイートはたちまち拡散し、リツイート数は現時点で23000を超えています。
先日デザインの先輩と飲んだら「梅野くん案を出しなさい」と宿題出されたので、「ぼくのかんがえた東京五輪エンブレム」を1時間でつくりましたw 招致ロゴ人気あるので同じく桜がいいかなって。東京の銀杏と日の丸を隠し持たせた感じ。
pic.twitter.com/hArewRQYI3
— umegrafix-梅野隆児 (@umegrafix) 2015, 8月 11
ちなみに造形の筋道としては桜ありきじゃなくて、「まずは五輪をぐっと引き寄せて【おもてなし】してみた」ってところから入っています。形遊びですね。 pic.twitter.com/lpNFyZZQsl
— umegrafix-梅野隆児 (@umegrafix) 2015, 8月 11
こちらはブラッシュアップ後の作品
東京五輪エンブレム梅野案(私案)をブラッシュアップしました。
1.色の整理と明度彩度の微調整
2.形状の精度アップと合わせ、中心部を白円に変更。
3.パラリンピック版のデザイン変更
より「多様性と連帯」という意味合いを出す方向に変更。 pic.twitter.com/ym2WVRLBiF
— umegrafix-梅野隆児 (@umegrafix) 2015, 8月 16
扇子をモチーフにした雅なイメージを醸し出す作品
スペイン在住の日本人グラフィックデザイナー かんかんさんは、扇子をモチーフにした作品をツイッターで公開しました。
扇子をモチーフにした理由は、扇子は末広がりで縁起がいいものとされ、古くから応援するときの道具として使われてきたので、オリンピックのモチーフとして最適で、『和』も感じられるとのこと。
また多くの人で支えられている日本(日の丸)を扇の中で表現し、世界中の歴代五輪ロゴと並んだ時に日本だとすぐに分かることも目指したそうです。
こちらの作品も反響を呼び、現時点で21000回以上リツイートされています。
扇は末広がりで縁起がいいものとされ、古くから応援するときの道具として使われてきたので、オリンピックのモチーフとして最適&「和」も感じられていいかなと。「多くの人で支えられている日本(日の丸)」を扇の中で表現しています。 pic.twitter.com/4i0WJiInfj
— かんかん (@vivakankan) 2015, 8月 17
こうやって色んなデザイナーが勉強兼ねて楽しくロゴを作ってみるいいきっかけ!
#東京オリンピック #オリンピック #エンブレム pic.twitter.com/0DUrMazpJ1
— かんかん (@vivakankan) 2015, 8月 17
また、かんかんさんは自作東京五輪エンブレムの作成について、「彼を貶めるためにいろんな人がデザインを披露してるわけじゃない。そんな汚い心じゃデザインはできないよ…みんな、何かを変えたいと思ってるだけ。このドンヨリムードを変えたいだけ。世界のお祭に日本が選ばれたんだから」とツイッターで言及されています。
彼を貶めるためにいろんな人がデザインを披露してるわけじゃない。そんな汚い心じゃデザインはできないよ…みんな、何かを変えたいと思ってるだけ。このドンヨリムードを変えたいだけ。世界のお祭に日本が選ばれたんだから。
— かんかん (@vivakankan) 2015, 8月 20
様々な意見が飛び交う2020年東京五輪エンブレム問題。大切なことは、皆が気持ちよく2020年東京五輪を迎えられることではないでしょうか。そのために、皆で意見やアイデアを出し合って議論することが重要で、SNSが発達した現代は、その土壌が整っています。
こういったSNS上の動きが、よりよい2020年東京五輪を作る大きな原動力になることを期待せずにはいられません。
■参照■
Twitter:umegrafix-梅野隆児
Twitter:かんかん